私自身は50代で舞台役者を始めたんだけど、これはとっても運がいいこと!
普通なら、すぐに舞台に立てるようなことはないし、わき役になるのさえ何年もかかるのが当たり前・・・。
そんなのわかっているけど、それでもやりたい!っていう人はたくさんいるはず。
そりゃあ、若い頃からやっているのが絶対イイに決まってる!!けど・・年取っていたって、どうしてもやりたいこと、やり残した気持ちを持っている人っているはず。
この記事では、そんな私みたいに、ああ・・またあの頃のように演技をしてみたい!心を燃やしたい!って思っていたり、初めてだけど、どうしても舞台で演技をしてみたい・・!って思っている人がどんなことをしたらいいか?について絞って紹介したいと思います。
舞台役者の演技力をアップさせる勉強も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
舞台役者になるには?
舞台役者になるには、だいたい劇団や芸能事務所に所属するのが条件になります。
そして、どんな劇団も芸能事務所であっても必ず事前にオーディションを受けなければいけません。
でも、ある程度、ちゃんとした活動を行っている劇団ならそれなりの演技力や実力がないと合格はできません。
しかも、落ちた理由も言ってくれないので、自分でなぜ落ちたのかを分析することすらできないキビシイ世界です。(実際に私も落ちたことがあります。)
そこで、多くの役者志望の人は、オーディションを受ける前に養成所に通って、役者になるために必要なスキルを身につけるのです。
養成所に通いながら、小劇団に受かって、舞台役者をしながらもさらに上を目指している人はわんさかいます。
何歳から始めるべき?年齢は若くないとダメ?
もちろん若ければ若いほどチャンスは広がります。
ただ、若い頃に始めるリスクもあります。
入口はどこから?
年齢が若くてまだ余裕な時間がある人なら、養成所に通ってまずはスキルを磨くのがいいです。
俳優よりも舞台役者は別物の演技力や声量や集中力、気力、体力が要ります。
でも、時間のない人や、ある程度自分に自信がある人はいきなり劇団のオーディションにチャレンジしてみるのもいいでしょう。
もし、落ちれば、自分の実力がわかるので、決して無駄でないので。
あと、最近では、「大人の劇団」といった
オーディションやワークショップをチェックしよう
舞台役者を募集するためのオーディションやワークショップは結構各地で定期的に行われいます。
なかなか、単純には合格できないかもしれませんが、気軽に参加してみるといいでしょう。
いまはネットが普及しているので、探すとたくさんあります。Twitterでも定期的にチェックすると見つかりますよ。
舞台役者の給料ってどのくらい?
ここが一番の問題ですよね?本気で打ち込むからには生活の基盤となるものも得たい、と思うのは当たり前です。
しかし、舞台役者の道は本当にキビシイです。0円と思ってもいいでしょう。
多少のチケットバックはあっても毎月、定期的に入る報酬もなし、逆に衣装代やメイクの費用は全部自分もちなので、お金がかかります。
要するに、無報酬&経費で赤字状態として働くのが何年も続くので、ネットビジネスの世界より厳しいかもしれません。
ハッキリ言って、はじめから生活の糧となるほどのお給料は舞台役者では実現できません。
バイトと掛け持ち
ほんとに、ほとんどの人がバイトとの掛け持ちです。
舞台って本番の公演が始まると平日も含めて土日も続けて開催されるのがほとんどですよね?
だから、公演時はお休みできたり、または夜勤ができたり、といった働き方でないと掛け持ちの仕事ができないです。
サラリーマンでは難しい
だから、サラリーマンにはふつうできないんです。
脱サラするか役者をやめるか、どちらかになるのです。そういった人たちのなかから、ほんの一握りの人だけが、大きな舞台へと羽ばたけます。
道はかなり長いでしょう・・私なんて、体力と命が続くのか・・汗。
だから、若いうちから舞台役者は始めたほうがいいんですね。
舞台役者目指して演技力を磨くには?
舞台役者を本当に目指したいのなら、劇団や養成所に入る前から少しでも演技力が上達する方法を学んでおきませんか?
実は・・・ここからが私の本当は言いたい部分だったりしますw
私が50代になってから入った劇団で、ちょっと違和感を覚えたことがあったんです・・それが。
- 舞台演技が大げさすぎてみていられない
- 大根役者なのに、なぜ主役?準主役?
- わき役なのにめっちゃ演技力うまい人がいる
- 誰に向かって語っているの?
- 学芸会なんでしょうか?
主にこんな印象だったんです。で、結局、その劇団は退団させていただき、現在は違う劇団で演技をさせていただいています(←めっちゃ運がイイだけ?!)
これについて、一つずつ説明していくので、読みたくない人は飛ばして読みたいところだけ読んでくださいね。
舞台演技が大げさなのは日本だけ
アメリカやヨーロッパの舞台演劇を見ている人なら、日本との違いに驚くでしょうが、ほとんどの日本人はわざわざ海外の舞台を見に行ったりしないので、わからないでしょう。
だけど、日本の舞台演技は海外の現場と比べていろいろ変なところがあります。
その中でも、一番注目したいことが、日本の舞台役者のオーバーアクションです。
もし、あなたが舞台でのお芝居を見に行ったことがあるのなら、同じような思いをしたことがありませんか?
なんだか、わざとらしい演技だなあ・・とか、誰に向かってセリフを語っているのか?とか・・。
私の知人で、以前から「舞台演劇が大嫌い」という人がいて、その人が言うには、「舞台役者の演技を見ていると、必ず、こっちが見ていて恥ずかしくなるし、寒気がするときもある」ということで、だから嫌いなんだそうです。
ようするに、演技が不自然なんですよね・・。こんなことを言っている人がいました。
大概の演者の表情や抑揚は普通の人間よりどこかオーバーなものとなってしまう。
本来要求されるレベルは、そこで確かに生きていた人の姿として、ありのままに見せることだ。これが難しいことはわかる。ただ役者として仕事をしている以上、達成されるべき水準のはずだ。少なくとも見ているこちらが恥ずかしい思いをするような演技はやめて欲しい。そう信じたい。
参考元:なぜ日本の役者は演技が下手なのか
同じような意見ですよね?
大根役者なのにヒロインをやっている
ただ大声を張り上げているだけで役になり切れていないような人がほぼ主役になっているお芝居を見ることがありますが、なぜそうなのでしょうか?
小劇場でこれ、よくありがちですが、いろんな私情がはさまるとこうゆう計らいをしないと成り立たない劇団もあります。
演出家や団長が役者を兼ねている劇団では、演技が上手な人は主役にさせてもらえない、ということもあるようです(おそらく才能への嫉妬心)
舞台に向かって叫ぶ演技
大きな劇場だと声を張り上げないと遠くの席の人まで声が届かない、というのがあります。役者はそれだけの声量が必要なので、腹筋をかなり鍛えないといけません。
しかし、舞台に顔を向けて叫ぶ、という行為は日常では不自然ではないでしょうか。
本来なら役者同士で語り合うのだから、立ち位置や顔は観客席に向いてしまっては、不自然ですよね?なぜ舞台に顔を向けるのでしょうか?やめてほしいですよね。
まるで学芸会や発表会
よく劇団に入ると、チケットを売らなくてはいけない、といったノルマが課されるのを聞きます。
しかし、見て面白い、また見に行きたい、と思えるお芝居なら劇団員がわざわざチケットを売る必要はそれほどありませんよね。本来ならそうあるべきなんです。
自分の家族や親族、友だちや会社の同僚などに声をかけて、実際にきてもらっても、その公演で何が伝えられるのでしょうか?
公演する意味ってなんだったのでしょうか?
親族が見て喜ぶだけの劇って、幼稚園や小学校でやった学芸会みたいなものですよね。そんな劇の価値はあるのでしょうか?
観客の歓喜する声や拍手
私は高校生のときに初めて舞台で喜劇をやりました。
そのなかで私は太った大食い女の町娘役をやったのですが、お団子を食べながらお腹をぽーんとたたいた時に、150人くらい入る観客席でしたが、どっと大きな笑い声が一斉におこったんです。
そのときに、涙がでるくらいの感動が自分のなかでおこり、本当に嬉しくなったんです。
それまでは、たった3言くらいしかセリフもないし、太ったデブ女役なんて恥ずかしい、って思っていたのに、やってみたら、楽しくなり、めちゃくちゃハマってしまったのです。
その経験が後々忘れずにいたのですが、役者をする意義って、コレしかないと思っています。
舞台での演技を見て、心を動かされたお客さんは必ず、反応します。そして、それを体感できるのが舞台です。
演技が終わったら、大きな拍手をもらえるかどうかは、役者が役になり切っているかどうか?に尽きます。
海外の名役者さんの演技力
今から紹介することのほとんどは、私がいま演技をさせてもらっている劇団の練習中に教えてもらったことばかりです。(教えてくれてありがとう!)
海外の名役者である俳優さんの映画やドラマは日本と違ってすさまじい本気感があります。
なので、ぜひ、演技力を磨きたいと思っている人は、海外の映画やドラマを見ておくべきです。できれば、この人の演技いいな、と感じたら、同じ役者さんが出ている映画やドラマを追いかけてみるのがおすすめです。
- 名優としておすすめの映画やドラマ
- ミセス・ダウト・・ロビンウィリアムスは永遠の面白さ
- マダム・フローレンス・・メリルストリープの良さが出てる
- ジェリー&ジュリー・・これもメリルの傑作と思う
- セックス・エデュケーション・・役者それぞれがなんか凄い
- ビッグ・リトル・ライズ・・名俳優の汚れ役が素晴らしい
- AI・・ハーレイ・ジョエル君は天才子役としか言いようがない
- シックス・センス・・ハーレイ君の天才ぶりがよくわかる
- マーズ・アタック・・とにかく見よう
- 笑いの大学・・笑いの神髄!役所広司がすごい
- ぽっぽや・・大竹しのぶも高倉健もいい
まだまだ、他にもあります。時々追記していきます。
NetflixやFOD、TSUTAYAなどVODを活用
最近は、手軽に海外ドラマが見やすくなりましたね!
私は、よく使っているのは、NetflixとamazonプライムTVです。
Tsutayaは、古い映画を見るときに使います。Netflixは海外ドラマや日本のアニメやネットでしか見られないドラマなどすごくたくさんあるので、入会しておくといいですよ。
家族でIDとパスワードを共有して使いまわせばいろんなディバイスで見放題なので、これはとっても重宝します。
Netflixは月額800円(税抜)なので、このくらいなら元をとれるんじゃないでしょうか?→Netflix
Tsutyaオンラインは、月額2,417円(税抜)なので、しっかり映画や音楽活用して元をとれそうなら加入してもいいけど、そうでないなら無料お試し中の30日で解約っていうやり方のが賢いかもしれませんね→TSUTAYAオンライン
舞台役者には読書は必須アイテム
えっと、本をたくさん読んでいる人は、台本をもらってもすぐに情景を思い浮かべる癖がつくので、ほとんど本を読まないっていう人はぜひとも、活字になれるためにも本を読むようにしましょう。
演技のコツがわかるような本もできれば読んでおくといいですよね。
- おすすめの本
- 後悔しない生き方:堀江貴文
- 午後の死:ヘミングウェイ
- 高慢と偏見:ジェイン・オースティン
- 対岸の彼女:角田光代
- 紙の月:角田光代・・ドラマ化されている
- ひそやかな花園:角田光代
- 源氏物語・・もう源氏がエロすぎるけど、平安時代から男ってね
- 竹取物語・・紫式部って現代女性に通じるかも?
- ギリシャ神話・・男女の恋愛模様がすごい
このなかにある本はまだわたしも読んでいない本もありますが、ぜひ読んでみるといいですよ。
ホリエモンの「後悔しない生き方」は、まだ堀江さんの本をちゃんと読めていない人におすすめ。
とっても読みやすいから活字が苦手な人でもさらさら読めるし、目的を失いかけている人や今の自分に自信を持ちたい人が読むと共感を覚えるかも。
ほかに本も素晴らしい本ばかり・古い本は近くの図書館を利用してみるのもいいですね。演技に深みをもてるようになると思います。
まとめ
たくさん書きましたが、舞台役者といっても結局は映像の世界と変わらない俳優業です。
それを舞台で演じるときだけ、演技法が変わるというのは邪道・・・観客が心から喜んでいないと意味がありません。
美形アイドルの役者さんが舞台に向かって叫ぶのならうれしいけど、どこにでもいるおばさんやおじさんが両手広げて舞台に叫ばれてもしらけるのは当然です。
だから、日本の舞台役者さん全員が、これから本気で役になりきって演じるのを目標にしたらいいと思います♪そうすると本当に病みつきになる・何度でも見に行きたくなるものです。
役者さんが本気で演技しているのを見ると、なぜか涙が出てしまう、そんな体験をもっともっとさせてほしいです♪
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