なんとアイドルヲタク女子の配役をいただきましたので、今までとまったく違うキャラの役作りにかなり苦労しています。
そこで、こういった全く違うイメージの役をこなすときの役作りについて徹底解説したいと思います。
ほぼ、自分のために覚書としてこの記事は成り立っていますが、だれかの役に立つかもしれないので、同じように役作りで悩んでいる方は、参考にしてもらえると嬉しいです。
役者が役作りをする意味とは
演劇の稽古で、セリフをしゃべっているときに、なんかしっくりこない、といった経験はありませんか?
どうしてもセリフと自分のイメージの役柄とかみ合っていないような、、そういうときって観ている人にも、そのイメージが伝わってしまうので、やっぱり演出家にダメ出しされたりすることがほとんどです。
そもそも、役作りってなんなのでしょうか?
役作りとは?ヲタク女子の役作りについて
「台本」の読み込みが足りない、と言われたことはありませんか?
役作りがうまくいっていないときは、必ず台本の読みが足らない証拠です。そもそも役作りとは次の通りです。
役作りとは、役柄のイメージを具体化し、役柄がやりそうなアクションや言動、風貌、思考にできるだけ自分を適合させて演技することで、演技中はその役に完全になり切っている状態になること
これが役作りですが、これを確実に自分のなかに落とし込むまでは、結構な台本の読み込みと思い込みが必要です。台本を熟読するのみです!
ヲタク女子の役作り
例えば、今回わたしがやるヲタク女子ですが、前回までの舞台では、どちらも母親役で、全く違う役柄です。
気が強い母親だろうが気の弱い母親だろうが、どちらにしても息子や娘と対話する場面があり、共通していた役柄をやってきましたが、今回は独身のおばさん、しかもアイドルヲタクで、ちょっとコミュ障的なキャラなので、全く違います。
まっさらな気持ちで、このヲタク女子の心や行動、生活リズム、言動、反応、背景などを研究して自分がその役柄に近づかないといけません。まずは、1に台本を熟読し、2に台本の熟読から始めましょう。
役作りのために必要な3つの行動
役者活動をしていくからには、どんな配役をいただくか全くわかりません。たまたま自分のイメージに合わせて役柄を考えてくれる監督もいるし、全く違うキャラを与えてくる人もいます。
演出家の人からすると、できるだけ役柄のイメージに合った役者を選びたいので、そんなに難しい役柄は通常はこないのですが、もし、全然違うイメージの役に当たったとしても、それは大きなチャンスにつながるので、拒まずにぜひチャレンジしましょう。
そんなときの役作りに必要な心得として、やるべき重要な行動について紹介します。
台本を読む
セリフはいつか覚えるからすぐに覚えなくていいよ、なんて言ってくれる劇団もあるかもしれませんが、それはNG!
絶対に早く覚えましょう。台本のセリフは一度しっかり頭に入れて記憶したら、それが役柄の言葉として入ってきたらそのあとは解き放してしまいましょう。
自然に口から出て、その言葉が自分の言葉として話せるくらいまでにならないといけません。気合です!
感情の揺れ動き・情景・関係性をイメージ化する
役者のセリフが一つあっても、その時だけの演技ではもったいないです。その役柄はそこに来るその前、そのとき、どの後はどうしていたのか?どうするつもりなのか?
そういった細かい背景や細かい心情までとらえて役柄に投入していくのが必要です。
また、相手の役者さんのことをどう思っているのか?セリフに表れていない部分で、実は、以前トラブルがあった人だったとか、、、、
など細かいところまで考えて、想像力を膨らませてイメージを強くもつようにしましょう。
外見を合わせる
役柄のイメージを描いたら、なるべく外見もそれに近しく寄せたほうが、役になり切れます。積極的に外見を合わせていったほうがいいです。
イメージに合った映画やドラマを見る
時間はかかるのですが、ヲタク女子の役を演じるなら、当然いろんなヲタクをテーマにした映画やドラマ、動画配信などで勉強したほうがいいです。まともな役者さんが完全なヲタクを演じているのを観るとかなり参考になります。
また、youtubeでは、一般人の方がたくさん配信しているから、生のヲタ活をチェックしてみるとこれも結構勉強になります。
漫画や小説などの書籍も
ヲタク女子が中心になっている漫画もあるので、こういった書籍も多いに参考にしてみましょう。本って映像と違って細かい描写があり、イメージ化しやすいのでかなりおすすめです!
ヲタクの役柄でだいぶ参考にさせていただいた漫画
アイドルヲタク女子を描いた本
役作りに必要なこととやってはいけないこと
これはとても重要なこと2つ!肝に銘じておきましょう。
役であることを信じる
役者はその役柄であることを最後まで信じていないといけません。
どんなに観客から笑わられようと、観客から見放されたとしても、自分だけは、その役柄であることを信じていることが重要です。
役者が役柄を疑うとき、完全に役からはなれてしまいます。そのとき、お客さんもその役者から興味を失います。どんなことがあっても、演技の最後までは自分がその役であることを信じる気持ちを捨てないでくださいね。
プライドを持ってはいけない
喜劇やシチュエーションコメディなどの舞台では、恥ずかしい役だったり、演技だったりすることがあります。
しかし、どんなに変な役だったとしても「恥ずかしい」と思う気持ちは捨てないと役柄になりきれません。
本気でその役柄であろうとするならすべてのプライドを捨てて、思い切り怒るときは怒り、喜ぶときは喜び、悲しむときは悲しむ。
演じているときにプライドは全部なくしておかないといけません。
ヲタク女子の役作りをするべき行動まとめ!
さて、、、普段から私はコミュニケーション能力は高いほうだと思っているんだけど、今回、出演することになった劇では私とは真反対の役柄。全然自信がないので、この記事を作りました。
ヲタク女子の役作りとして、私が行うべきことは次の通りです!
- 台本の読み込み・熟読!
- 感情の揺れ動きや関係性について書き出してみる
- 映画「ヲタクに恋はできない」を観た
- 海外ドラマ「ビッグバンセオリー」
を観る(huluで無料視聴)
- 漫画「推し、燃ゆ」を読む
以上だけどセリフを覚えるのは必須なので、早く覚えるのは第一条件ですね!